限界代替率

消費者,ココナッツを1個,パパイヤを4個もっているとします.ココナッツを1個増やすとき,効用 = 2 を保つためには,パパイヤを1個諦めなければなりません.このように,ココナッツを1個(第1財)増やすとき,同じ満足度を保つために諦めなければならないパパイヤ(第2財)の量のことを経済学では,第2財の第1財に対する限界代替率 (MRS12: Marginal Rate of Substitution) といいます.

限界代替率2

一般に,第1財を Δx1 だけ,増やすと,同じ効用水準 u0 を維持するためには,第2財を (Δx2) だけ諦めなければなりません.すなわち,交換比率は -Δx2 /Δx1 となります.言い換えると,接線の傾きになります.Δx1 をとても小さい値をとるとき,その値を dx1 で表せば,限界代替率は次の式で表すことができます.

MRS12 = -dx2/dx1

ところで,ココナッツが2個,パパイヤが2個のとき,ココナッツを1個増やすと,効用=2を保つためには,パパイヤを1個半,諦めなければなりません.そして,ココナッツが3個,パパイヤが1個半のとき,ココナッツを1個増やすと,効用=2を保つためには,パパイヤを1個諦めなければなりません.このように,ココナッツを1個ずつ増やしていくと,効用を保つために諦めなければならないパパイヤの個数は減っていきますが,その減り方は,3個>1個半>1個のように,だんだん少なく(これを逓減という)なってきています.このような性質を限界代替率逓減の法則といいます.